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2026.03.31

リードブレーン株式会社

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年末調整せずに自分で確定申告する方法|必要な人・やり方・書類を完全解説

 

年末調整せずに自分で確定申告する方法|必要な人・やり方・書類を完全解説

「年末調整ではなく、自分で確定申告したいけど、どうすればいいの?」

退職や転職をした人、副業で収入がある人、医療費控除やふるさと納税を受けたい人など。
会社の年末調整だけでは対応できないケースは意外と多くあります。

「確定申告って難しそう…」「何から始めればいいかわからない」と不安に感じる人もいるかもしれません。
しかし、正しい知識と手順さえ押さえれば、初めてでもスマホで簡単に申告できます。

この記事では、年末調整と確定申告の違いから、自分で確定申告が必要な人の条件、具体的なやり方、必要書類まで徹底解説します。

この記事でわかること
  • 年末調整と確定申告の違い
  • 自分で確定申告が必要な7つのケース
  • 状況別の確定申告のやり方(退職・副業・控除活用)
  • 必要書類のチェックリスト
  • e-Tax・スマホでの申告手順
  • 2026年の確定申告期限と届け出ないときのペナルティ

2026年(令和7年分)の確定申告期限は3月16日(月)です。
期限に遅れないよう、この記事を参考に早めに準備を進めましょう。

年末調整と確定申告の違いとは?自分で手続きするなら確定申告

「年末調整を自分でやりたい」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、結論からお伝えすると、年末調整は会社が行う手続きです
そのため、個人で行うことはできません

自分で税金の手続きをしたい場合は「確定申告」を行います。
まずは、年末調整と確定申告の違いを正しく理解しておきましょう。

年末調整とは?会社が行う税金の精算手続き

年末調整とは、会社が従業員に代わって1年間の所得税を精算する手続きです。

会社員やパート・アルバイトの人は、毎月の給与から所得税が天引き(源泉徴収)されています。
しかし、この金額はあくまで「概算」です。
扶養家族の変動や各種控除の適用によって、本来納めるべき税額と差が生じることがあります。

そこで、年末に正確な税額を計算し直します。
払いすぎた分は還付、不足分は追加徴収するのが年末調整です。

年末調整のポイント
  • 手続き者:会社(給与の支払者)
  • 対象者:12月31日時点で会社に在籍している従業員
  • 時期:11月〜12月に書類提出、12月の給与で過不足を調整
  • 対象となる控除:基礎控除、配偶者控除、扶養控除、生命保険料控除、住宅ローン控除(2年目以降)など

年末調整は会社の義務として行われます。
そのため、従業員が「自分で年末調整をする」ことはできません
会社に勤めている限り、年末調整は会社を通じて行われます。

確定申告とは?自分で行う税金の申告手続き

確定申告とは、1年間(1月1日〜12月31日)の所得を自分で計算し、税務署に申告・納税する手続き。

個人事業主やフリーランスの人は毎年確定申告が必要です。
ですが、会社員でも一定の条件に該当する場合は確定申告を行う必要があります。

確定申告のポイント
  • 手続き者:本人(個人)
  • 対象者:個人事業主、フリーランス、一定の条件に該当する会社員
  • 時期:翌年2月16日〜3月15日(※土日の場合は翌営業日)
  • 対象となる控除:年末調整で受けられる控除に加え、医療費控除、寄附金控除(ふるさと納税)、雑損控除、住宅ローン控除(1年目)など

2026年(令和7年分)の確定申告期間は、2026年2月16日(月)〜3月16日(月)です。
通常は3月15日が期限ですが…
2026年は日曜日にあたるため、翌日の3月16日が申告期限となります。

なお、払いすぎた税金を取り戻す「還付申告」は、翌年1月1日から5年間いつでも申告可能です。

【比較表】年末調整と確定申告の違い一覧

年末調整と確定申告の違いを表にまとめました。

項目 年末調整 確定申告
手続きする人 会社(勤務先) 本人(自分)
対象者 12月末時点で在籍する従業員 個人事業主、一定の条件に該当する会社員
手続き時期 11月〜12月 翌年2月16日〜3月15日(2026年は3月16日)
提出先 会社に書類を提出 税務署に申告書を提出
対象となる所得 給与所得のみ すべての所得(給与、事業、不動産、雑所得など)
主な控除 基礎控除、配偶者控除、扶養控除、生命保険料控除、住宅ローン控除(2年目以降) 左記に加え、医療費控除、寄附金控除、雑損控除、住宅ローン控除(1年目)

このように、年末調整は「会社が行う手続き」、確定申告は「自分で行う手続き」という違いがあります。

自分で税金の手続きをしたいなら「確定申告」が正解

「会社を通さずに自分で税金の手続きをしたい」という場合は、確定申告を行うことになります
ただし、会社に在籍している場合、年末調整は会社の義務として行われます。
年末調整を「やらない」という選択肢は基本的にありません。

一方で、年末調整を受けた後に、追加で確定申告を行うことは可能です。
これを「年末調整 + 確定申告」の両方を行うパターンと呼びます。

年末調整と確定申告の両方が必要なケース
  • 医療費控除を受けたい
  • ふるさと納税で6自治体以上に寄附した(ワンストップ特例が使えない)
  • 住宅ローン控除の1年目
  • 副業で20万円超の所得がある
  • 年末調整で申告し忘れた控除がある

次の章では、具体的に「自分で確定申告が必要な人」の条件を7つのケースに分けて解説します。

自分で確定申告が必要な人はこんな人!7つのケース

「自分は確定申告が必要なの?」と迷っている人も多いのではないでしょうか。

会社員であれば通常は年末調整で税金の精算が完了します。
ですが、特定の条件に該当する場合は自分で確定申告を行う必要が

ここでは、確定申告が必要になる代表的な7つのケースを紹介します。
自分がどのケースに当てはまるか、ひとつずつ確認してみてください。

ケース①:年の途中で退職し、年内に再就職していない

最も多いのが、退職後に年末調整を受けられなかったケースです。

年末調整は、12月31日時点で会社に在籍している従業員を対象に行われます。
そのため、年の途中で退職し、年末までに再就職していない場合は、年末調整を受けることができません。

この場合、自分で確定申告を行い、払いすぎた所得税の還付を受ける必要があります。

具体的なシチュエーション
  • 10月に退職し、翌年1月から新しい会社に入社予定
  • 退職後、しばらく無職の状態が続いている
  • 退職してフリーランスとして独立した
注意点

退職時に会社から「源泉徴収票」を受け取っているはずです。
この源泉徴収票は確定申告で必ず必要になります。
紛失しないよう大切に保管してください。

源泉徴収票は、退職後1ヶ月以内に会社が発行する義務があります。
届いていない場合は、早めに前職の会社に連絡して発行を依頼しましょう。

還付金の目安

年の途中で退職した場合、毎月の給与から概算で多めに所得税が引かれていることが多いです。
そのため、確定申告をすると数万円〜10万円以上の還付を受けられるケースも珍しくありません。

ケース②:転職したが、前職の源泉徴収票が間に合わなかった

年内に転職した場合、通常は転職先の会社で年末調整を行います
このとき、前職の源泉徴収票を転職先に提出することで、1年分の給与をまとめて年末調整してもらえます。

しかし、以下のような理由で前職の源泉徴収票が間に合わないケースがあります。

年末調整に間に合わないケース
  • 前職の会社からの源泉徴収票の発行が遅れた
  • 源泉徴収票を紛失してしまった
  • 12月に転職したため、書類提出期限に間に合わなかった

このような場合、転職先では年末調整ができず、自分で確定申告を行う必要があります。

対処法
  1. 前職の源泉徴収票を入手する(届いていない場合は前職に連絡)
  2. 転職先から年末調整済み(または未済)の源泉徴収票を受け取る
  3. 両方の源泉徴収票を使って確定申告を行う

転職先で年末調整ができなかった場合でも、確定申告をすれば問題ありません。
確定申告の期限(2026年3月16日)までに手続きを済ませましょう。

ケース③:副業・ダブルワークで年間20万円超の所得がある

近年、副業を始める会社員が増えています。
副業で年間20万円を超える所得がある場合は、確定申告が必要です。

ここでポイントとなるのは、「収入」ではなく「所得」で判断するという点です。

収入と所得の違い

  • 収入:副業で得た売上や報酬の総額
  • 所得:収入から必要経費を差し引いた金額

例えば、副業で年間50万円の収入があり経費が35万円かかった場合、所得は15万円となり確定申告は不要です。
一方、経費が25万円であれば所得は25万円となり、確定申告が必要になります。

副業の種類と所得区分

副業の種類 所得区分 具体例
アルバイト・パート 給与所得 コンビニ、飲食店、Uber Eatsの配達パートナー(雇用契約の場合)
フリーランス・業務委託 雑所得または事業所得 Webライター、デザイナー、プログラマー、せどり、アフィリエイト
投資関連 雑所得・譲渡所得など FX、仮想通貨、株式売却益
注意点

副業が「給与所得」(アルバイト・パート)の場合と、「雑所得」(業務委託・フリーランス)の場合では、確定申告の方法や会社へのバレやすさが異なります。
詳しくは「【副業している人向け】会社にバレない確定申告のやり方」で解説します。

ケース④:年収2,000万円を超えている

年間の給与収入が2,000万円を超える場合、年末調整の対象外となります。
これは所得税法で定められており、高所得者は年末調整ではなく、自分で確定申告を行う必要があります。

年末調整の対象外となる条件
  • 年間の給与収入が2,000万円を超える
  • 「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出していない
  • 災害減免法により所得税の徴収猶予を受けている

年収2,000万円を超える人は、会社から年末調整済みではない源泉徴収票を受け取ります。
受け取り後、自分で確定申告を行います。

確定申告のメリット

年収が高い方ほど、各種控除による節税効果も大きくなります。
医療費控除、ふるさと納税、iDeCo(個人型確定拠出年金)などを活用し、払いすぎた税金をしっかり取り戻しましょう。

ケース⑤:医療費控除・ふるさと納税など年末調整で受けられない控除がある

年末調整ではさまざまな控除を申告できます。
しかし、すべての控除が年末調整で対応できるわけではありません。

以下の控除は年末調整では申告できず、自分で確定申告を行う必要があります。

年末調整では受けられない主な控除

控除の種類 内容 確定申告が必要な理由
医療費控除 年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合に適用 医療費の領収書をもとに自分で計算・申告が必要
寄附金控除(ふるさと納税) ふるさと納税や特定の寄附金が対象 ワンストップ特例を使わない場合は確定申告が必要
雑損控除 災害・盗難・横領で資産に損害を受けた場合に適用 被害額を自分で計算・申告が必要
住宅ローン控除(1年目) 住宅ローンを組んで家を購入した場合に適用 初年度のみ確定申告が必要(2年目以降は年末調整で可)
重要:

確定申告をすると、すでに申請済みのワンストップ特例はすべて無効になります。
確定申告する場合は、その年に行ったすべてのふるさと納税を申告書に記載してください。

ケース⑥:2か所以上から給与をもらっている

2か所以上の勤務先から給与を受け取っている場合、確定申告が必要になることがあります。

年末調整は1か所の勤務先でしか行えません。
メインの勤務先(主たる給与の支払者)で年末調整を受け、サブの勤務先の収入については自分で確定申告を行います。

確定申告が必要なケース
  • 本業の会社 + 副業のアルバイト
  • 複数のアルバイトを掛け持ち
  • パートを2か所以上で勤務

ただし、以下の条件を両方満たす場合は、確定申告をしなくても問題ありません。

確定申告が不要なケース
  1. 年末調整を受けている
  2. 年末調整を受けていない方の給与収入が年間20万円以下

例えば、本業で年末調整を受け、副業のアルバイト収入が年間15万円であれば、確定申告は不要です。
ただし、20万円を1円でも超えると確定申告が必要になるため、注意してください。

注意点

確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は必要です。
所得税と住民税は別の制度。
所得税の確定申告をしない場合は、お住まいの市区町村に住民税の申告を行う必要があります。

ケース⑦:年末調整で申告し忘れた控除がある

「生命保険料控除の証明書を出し忘れた」「扶養家族の申告を間違えた」など、年末調整で申告し忘れた控除がある場合も、確定申告で修正・追加できます。

よくある申告忘れの例
  • 生命保険料控除証明書の提出を忘れた
  • 地震保険料控除を申告し忘れた
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金を申告し忘れた
  • 年の途中で結婚・出産し、扶養控除の申告が間に合わなかった
  • 国民年金や国民健康保険の支払いを申告し忘れた(転職で空白期間があった場合など)
対処法:

年末調整で申告し忘れた控除は、確定申告で改めて申告すれば控除を受けられます。
年末調整済みの源泉徴収票と、控除証明書(保険料控除証明書など)を用意して確定申告を行いましょう。

還付申告は5年間有効: 「去年、申告し忘れた控除がある」という場合でも、過去5年分までは遡って還付申告ができます。
諦めずに確定申告を行い、払いすぎた税金を取り戻しましょう。

【状況別】自分で確定申告するやり方を徹底解説

確定申告が必要なことはわかったけれど、「具体的に何をすればいいの?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
確定申告のやり方は、あなたの状況によって必要な書類や注意点が異なります

ここでは以下の4つの状況別に、確定申告の具体的な手順を解説します。

  • 退職・転職した人
  • 副業している人
  • 医療費控除・ふるさと納税を受けたい人
  • アルバイト・パートの人

自分に当てはまるケースを確認し、手順に沿って確定申告を進めましょう。

【退職・転職した人向け】確定申告の手順

退職・転職した方の確定申告は、前職の源泉徴収票を使って行います。
年末調整を受けていない場合、払いすぎた所得税が還付される可能性が高くなります。
そのため、忘れずに申告しましょう。

必要な書類
  • 前職の源泉徴収票(転職した場合は前職・現職両方)
  • 本人確認書類(マイナンバーカードなど)
  • 還付金受取用の銀行口座情報
  • 控除証明書(生命保険料、iDeCoなど該当するもの)

確定申告の手順:

Step1:源泉徴収票を準備する
退職時に前職の会社から受け取った源泉徴収票を用意します。

届いていない場合や紛失した場合は、前職の会社に連絡して再発行を依頼してください。
会社には発行義務があるため、拒否されることはありません。

Step2:確定申告書を作成する
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、画面の案内に従って入力するだけで確定申告書が作成できます。
源泉徴収票の内容を入力すると、還付金額が自動で計算されます。

Step3:税務署に提出する
作成した確定申告書は、以下のいずれかの方法で提出します。

  • e-Tax(電子申告)で送信
  • 税務署に郵送
  • 税務署の窓口に持参

Step4:還付金を受け取る
e-Taxで申告した場合は約2〜3週間、書面で提出した場合は約1〜2ヶ月で還付金が指定口座に振り込まれます。

還付金の目安:

退職後に無職の期間があった場合、数万円〜10万円以上の還付を受けられるケースも珍しくありません

特に、年の前半で退職した人や、退職後に再就職していない人は還付額が大きくなる傾向があります。

【副業している人向け】会社にバレない確定申告のやり方

副業で年間20万円超の所得がある場合は確定申告が必要です。
しかし、「会社にバレたくない」という人も多いでしょう。

結論からお伝えすると、確定申告の方法を工夫すれば、会社にバレるリスクを低くすることができます。

副業が会社にバレる原因: 副業がバレる最大の原因は「住民税」
会社員の住民税は、通常「特別徴収」として会社が給与から天引きして納付します。
副業で所得が増えると住民税も増えることに。

そのため、会社の経理担当者が「給与に対して住民税が高い」と気づき、副業がバレてしまうのです。

バレないための対策:住民税を「普通徴収」にする
確定申告書の第二表に「住民税に関する事項」という欄があります。
ここで「自分で納付(普通徴収)」を選択しましょう。
副業分の住民税は会社を通さず、自宅に届く納付書で自分で納めることができます。

これにより、会社には本業の給与に対する住民税のみが通知され、副業の存在がバレにくくなります。

注意点:副業が「給与所得」の場合は要注意

副業がアルバイトやパートなど「給与所得」に該当する場合、自治体によっては普通徴収を選択しても特別徴収に切り替えられてしまうケースがあります。

これは、自治体が給与所得の住民税を「特別徴収で一括管理する」という方針を取っていることが原因です。
副業がアルバイトの場合は、お住まいの市区町村に事前に確認することをおすすめします。

絶対にやってはいけないこと:申告しない
「申告しなければバレない」と考えるのは危険です。
副業先から市区町村に「給与支払報告書」が提出されます。
そのため、申告しなくても副業の存在は把握されます。

無申告は脱税にあたり、後から追徴課税や加算税を課されるリスクがあります。
必ず正しく確定申告を行いましょう。

【医療費控除・ふるさと納税を受けたい人向け】年末調整後の確定申告

会社で年末調整を受けた人でも、医療費控除やふるさと納税の控除を受けるためには自分で確定申告を行う必要があります。

年末調整済みの源泉徴収票を使って確定申告を行いましょう。
そうすることで、追加の控除を適用して還付を受けられます。

必要な書類
  • 年末調整済みの源泉徴収票
  • 本人確認書類(マイナンバーカードなど)
  • 還付金受取用の銀行口座情報
  • 医療費控除の明細書(医療費控除を受ける場合)
  • 寄附金受領証明書(ふるさと納税の場合)
医療費控除のポイント

医療費控除は、1年間に支払った医療費から保険金などで補填された金額を差し引き、10万円(総所得金額が200万円未満の場合は総所得金額×5%)を超えた分が控除対象となります。

対象となる医療費には、病院の診察代、処方薬代、通院のための交通費なども含まれます。
出産や歯科矯正、入院などで高額な医療費がかかった年は、忘れずに申告しましょう。

ふるさと納税と医療費控除は併用できますが、以下の点に注意してください。

ふるさと納税と医療費控除を併用する場合の注意点
  1. ワンストップ特例は無効になる 確定申告をすると、すでに申請済みのワンストップ特例はすべて無効になります。
    確定申告書にその年のふるさと納税をすべて記載してください。
  2. ふるさと納税の控除上限額が下がる可能性がある 医療費控除を適用すると課税所得が下がるため、ふるさと納税の控除上限額も若干下がります。
    ただし、影響は小さい(医療費控除額の約2%程度)ため、両方申告した方がお得になるケースがほとんどです。

【アルバイト・パート向け】確定申告が必要なケースと手順

「アルバイトやパートでも確定申告は必要?」という疑問を持つ人は多いでしょう。
結論として、以下のケースに該当する場合は確定申告が必要、または確定申告をした方がお得です。

確定申告が必要なケース

ケース 詳細
年末調整を受けていない 勤務先で年末調整が行われなかった場合
複数のバイトを掛け持ち 2か所以上から給与があり、サブの収入が年間20万円超
年収123万円超で所得税が引かれている 年末調整を受けていなければ確定申告で還付の可能性あり

確定申告をした方がお得なケース

ケース 詳細
年収123万円以下で所得税が引かれている 本来、所得税がかからない収入なので、確定申告で全額還付される
年の途中でバイトを辞めた 払いすぎた所得税が還付される可能性が高い
勤労学生控除を受けたい 学生で年収150万円以下なら、控除を受けて所得税がゼロになる可能性あり

アルバイト・パートの確定申告手順

Step1:源泉徴収票を集める
勤務先(複数ある場合はすべて)から源泉徴収票を受け取ります。

退職したバイト先からも、依頼すれば発行してもらえます。

Step2:確定申告書を作成する
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で、源泉徴収票の内容を入力します。
スマホからでも簡単に作成可能です。

Step3:税務署に提出する
e-Taxで電子申告するか、印刷して税務署に郵送・持参します。

Step4:還付金を受け取る
払いすぎた所得税があれば、指定口座に還付されます。

年収123万円以下なのに所得税が引かれている場合:

年収123万円以下であれば、基礎控除と給与所得控除の合計額以下となり、本来は所得税がかかりません。
それでも給与から所得税が引かれている場合は、確定申告をすれば引かれた所得税が全額還付されます。

「少額だから」と放置せず、ぜひ確定申告で取り戻しましょう。

確定申告に必要な書類一覧【チェックリスト付き】

確定申告をスムーズに進めるためには、必要な書類を事前に揃えておくことが重要です。
書類が不足していると、申告書の作成途中で手が止まってしまったり、控除を受け損ねてしまったりすることがあります。

ここでは、確定申告に必要な書類を「全員共通」と「状況別」に分けて解説します。
自分に該当する書類をチェックして、早めに準備を進めましょう。

全員共通で必要な書類

確定申告を行うすべての人が準備すべき基本書類は以下のとおりです。

  1. 確定申告書
    確定申告書は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で作成できます。

    e-Taxで電子申告する場合は、画面上で入力・送信するため、紙の申告書を用意する必要はありません。
    書面で提出する場合は、国税庁のホームページからダウンロードするか、税務署の窓口で入手できます。
  2. 本人確認書類
    申告者本人であることを証明する書類が必要です。

    パターン 必要な書類
    マイナンバーカードがある場合 マイナンバーカードのみでOK
    マイナンバーカードがない場合 マイナンバー通知カード(または住民票)+ 運転免許証などの身元確認書類

    e-Taxで申告する場合は、マイナンバーカードをスマホやICカードリーダーで読み取って本人確認を行います。

  3. 源泉徴収票(給与所得者の場合)

    会社員やアルバイト・パートの方は、勤務先から発行される「給与所得の源泉徴収票」が必要です。

    源泉徴収票の受取り方
    • 年末調整済みの場合:年末調整後に会社から受け取る
    • 退職した場合:退職後1ヶ月以内に前職から発行される
    • 複数の勤務先がある場合:すべての勤務先から源泉徴収票を集める
  4. 還付金受取用の銀行口座情報
    還付金がある場合、指定した銀行口座に振り込まれます。

    申告書に口座情報(金融機関名・支店名・口座番号・口座名義)を記入するため、通帳やキャッシュカードを手元に用意しておきましょう。

確定申告のやり方【e-Tax・スマホ・書面】3つの方法

必要書類が揃ったら、いよいよ確定申告書の作成・提出です。

確定申告の方法は大きく分けて3つあります。

  1. e-Tax(パソコン):自宅からオンラインで完結
  2. スマホ:手軽に申告できる
  3. 書面:手書きで作成し、郵送または持参

それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選びましょう。

方法①:e-Tax(パソコン)で確定申告する手順

e-Tax(イータックス)は、国税庁のオンラインシステムを使って確定申告を行う方法です。
自宅にいながら24時間いつでも申告でき、還付金の振込も早いのが特徴です。

e-Taxに必要なもの
  • パソコン(Windows または Mac)
  • マイナンバーカード
  • ICカードリーダー(またはマイナンバーカード対応スマホ)
  • インターネット環境

e-Taxでの申告手順

Step1:国税庁「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
国税庁のホームページから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。

Step2:マイナンバーカードで本人確認
マイナンバーカードをICカードリーダーまたはスマホで読み取り、本人確認を行います。

初めての場合は利用者識別番号の取得手続きがあります。、
ですが、画面の案内に従えば簡単に完了します。

Step3:申告書を作成
画面の質問に答えながら、源泉徴収票の内容や各種控除の情報を入力します。

金額を入力すると、税額や還付金が自動で計算されます。

Step4:申告データを送信
入力内容を確認し、問題がなければ申告データを送信します。

送信完了後、「受付結果」を確認して申告が正常に受理されたことを確認しましょう。

e-Taxのメリット
    • 24時間いつでも申告可能
    • 還付金の振込が早い(約2〜3週間)
    • 添付書類の提出を省略できる(源泉徴収票など)
    • マイナポータル連携で医療費やふるさと納税のデータを自動入力できる
e-Taxのデメリット
  • マイナンバーカードとICカードリーダー(またはスマホ)が必要
  • 初回は利用者識別番号の取得など、初期設定に少し手間がかかる

方法②:スマホで確定申告する手順【画像付き】

「パソコンを持っていない」「もっと手軽に申告したい」という人には、スマホでの確定申告がおすすめです。
スマホ申告は年々対応範囲が広がっています。
給与所得者の還付申告であればスマホだけで完結できます。

スマホ申告に必要なもの
  • スマートフォン(iPhone または Android)
  • マイナンバーカード(マイナンバーカード方式の場合)
  • マイナポータルアプリ(インストール済み)

以下の所得・控除はスマホで申告可能です。

スマホ申告の対応範囲
  • 給与所得
  • 雑所得(副業収入など)
  • 一時所得
  • 医療費控除
  • 寄附金控除(ふるさと納税)
  • 生命保険料控除、地震保険料控除
  • 住宅ローン控除(2年目以降)

※事業所得や不動産所得、住宅ローン控除の1年目などはパソコンでの申告が必要な場合があります。

スマホでの申告手順

Step1:確定申告書等作成コーナーにアクセス
スマホのブラウザで国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、「作成開始」をタップします。

Step2:申告方法を選択
「マイナンバーカード方式(2次元バーコード)」を選択します。

マイナンバーカードがない場合は「ID・パスワード方式」も選択できます。
ですが、事前に税務署で届出が必要です。

Step3:マイナポータルアプリで本人確認
マイナポータルアプリを起動し、マイナンバーカードをスマホにかざして本人確認を行います。

Step4:申告内容を入力
源泉徴収票の内容、各種控除の金額などを画面の案内に従って入力します。

マイナポータル連携を使えば、医療費やふるさと納税のデータが自動で取り込まれます。

Step5:申告データを送信
入力内容を確認し、送信ボタンをタップすれば申告完了です。

スマホ申告のメリット
    • パソコン不要で手軽に申告できる
    • マイナポータル連携で入力の手間を大幅に削減
    • 24時間いつでもどこでも申告可能
    • 還付金の振込が早い(約2〜3週間)
スマホ申告のデメリット
  • 画面が小さいため、複雑な申告には不向き
  • 一部の所得・控除は対応していない

方法③:書面で確定申告する手順

「パソコンやスマホでの操作が苦手」「マイナンバーカードを持っていない」という人は、書面(紙)で確定申告を行うことも可能です。

書面申告に必要なもの
  • 確定申告書(税務署で入手 or 国税庁HPからダウンロード)
  • 本人確認書類のコピー
  • 源泉徴収票(原本を添付)
  • 各種控除証明書

書面での申告手順

Step1:確定申告書を入手する
確定申告書は以下の方法で入手できます。

  • 国税庁ホームページからPDFをダウンロードして印刷
  • 最寄りの税務署の窓口で受け取る
  • 確定申告会場で受け取る

Step2:申告書に記入する
源泉徴収票を見ながら、確定申告書に必要事項を手書きで記入します。
計算が必要な箇所は電卓を使って計算し、間違いのないよう注意しましょう。

Step3:必要書類を添付する
源泉徴収票、本人確認書類のコピー、各種控除証明書などを申告書に添付します。

Step4:税務署に提出する
作成した申告書は、以下のいずれかの方法で提出します。

  • 郵送:所轄の税務署宛に郵送(消印有効)
  • 持参:税務署の窓口または時間外収受箱に投函
  • 確定申告会場:申告期間中に開設される会場で提出
書面申告のメリット
  • パソコン・スマホ・マイナンバーカードが不要
  • 手書きで記入するため、内容を確認しながら進められる
書面申告のデメリット
    • 計算ミスや記入漏れが起きやすい
    • 還付金の振込に時間がかかる(約1〜2ヶ月)
    • 添付書類の準備・郵送の手間がかかる

【比較表】どの方法で確定申告するのがベスト?

3つの申告方法を比較表にまとめました。

項目 e-Tax(パソコン) スマホ 書面
手軽さ
対応範囲 ◎(ほぼすべて対応) ○(給与所得・控除申告向け) ◎(すべて対応)
必要なもの

 

PC・マイナンバーカード・ICカードリーダー

スマホ・マイナンバーカード 紙の申告書・筆記用具
還付金の早さ ◎(約2〜3週間) ◎(約2〜3週間) △(約1〜2ヶ月)
添付書類 省略可 省略可 原本の添付が必要
24時間対応 ×(郵送・持参のみ)
おすすめの申告方法
  • 給与所得者で還付申告をする人スマホ申告がおすすめ。手軽で早い。
  • 副業や複数の所得がある人 → e-Tax(パソコン)がおすすめ。
    複雑な申告にも対応。
  • パソコン・スマホが苦手な人書面申告または税務署の確定申告会場で相談しながら作成。

初めての人は、まずはスマホで「確定申告書等作成コーナー」にアクセス。
画面の案内に従って入力してみましょう。
思っているより簡単に申告書を作成できるはずです。

よくある質問(FAQ)

確定申告に関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q.年末調整と確定申告、両方やる必要はある?
A.会社で年末調整を受けた上で、追加の控除がある場合は確定申告も行います。

年末調整と確定申告は「どちらか一方」ではなく、両方行うケースがあります。

会社で年末調整を受けた方でも、以下のような場合は確定申告が必要です。

  • 医療費控除を受けたい
  • ふるさと納税(寄附金控除)を申告したい(ワンストップ特例を使わない場合)
  • 住宅ローン控除を受けたい(1年目)
  • 副業で年間20万円超の所得がある
  • 年末調整で申告し忘れた控除がある

この場合、年末調整済みの源泉徴収票を使って確定申告を行い、追加の控除を申告します。

年末調整で受けた控除はそのまま引き継がれます。
そのため、重複して控除を受けることはありません。

Q.年末調整をせずに自分で確定申告だけすることは可能?
A.会社に勤めている場合、年末調整は会社の義務として行われます。
「年末調整をしない」という選択は原則できません。

年末調整は、会社が従業員に代わって所得税を精算する手続き。
会社には年末調整を行う義務があります。
そのため、「年末調整を受けずに自分で確定申告だけする」ということは、通常はできません。

ただし、以下のケースでは年末調整が行われず、自分で確定申告を行うことになります。

  • 年収が2,000万円を超えている
  • 年の途中で退職し、年末時点で在籍していない
  • 「扶養控除等申告書」を会社に提出していない

会社に在籍している人は、まず会社で年末調整を受け、追加の控除がある場合は確定申告で申告するという流れになります。

Q.年末調整に間に合わなかったらどうすればいい?
A.確定申告で対応できます。
源泉徴収票があれば問題ありません。

「生命保険料控除の証明書を出し忘れた」「扶養控除の申告が間に合わなかった」など、年末調整に間に合わなかった場合でも、確定申告で控除を申告すればOKです。

確定申告に必要なものは以下のとおりです。

  • 年末調整済み(または未済)の源泉徴収票
  • 申告し忘れた控除の証明書(保険料控除証明書など)

年末調整で受けられなかった控除を確定申告で申告すれば、払いすぎた税金が還付されます。

また、転職で前職の源泉徴収票が間に合わなかった場合も、確定申告で対応できます。
前職と現職の両方の源泉徴収票を用意して、確定申告を行いましょう。

Q.確定申告したら会社にバレる?
A.住民税の徴収方法を「普通徴収」にすればバレにくくなります。

副業などで確定申告をすると、「会社にバレるのでは?」と心配される人が多いです。
しかし、申告方法を工夫すればバレるリスクを低くできます

会社に副業がバレる主な原因は「住民税」です。
副業で所得が増えると住民税も増え、会社の給与と比較して住民税が高くなります。
そうすることで、経理担当者に気づかれる可能性があります。

対策:確定申告書で「普通徴収」を選択する

確定申告書の第二表にある「住民税に関する事項」で、「自分で納付(普通徴収)」を選択しましょう。
これにより、副業分の住民税は自宅に届く納付書で自分で納めることになります。
会社には通知されません。

注意点
  • 副業がアルバイト・パート(給与所得)の場合、自治体によっては普通徴収が認められないケースがあります
  • 「申告しなければバレない」は間違いです。
    無申告は脱税にあたり、後から発覚すると追徴課税のリスクがあります

副業をしている方は、正しく確定申告を行い、住民税の徴収方法に注意することで、会社バレのリスクを抑えましょう。

Q.源泉徴収票をなくした・届かない場合は?
A.前職(または現職)の会社に連絡して再発行を依頼しましょう。
会社には発行義務があります。

源泉徴収票は確定申告に必要な重要書類です。
紛失した場合や届かない場合は、発行元の会社に連絡して再発行を依頼してください。

源泉徴収票が届かない・届いていない場合

  • 退職後1ヶ月以内に届くのが原則です
  • 届かない場合は、前職の総務部や人事部に問い合わせましょう
  • 会社には源泉徴収票の発行義務があるため、拒否されることはありません

会社が倒産した・連絡が取れない場合

  • 給与明細が残っていれば、それをもとに確定申告が可能な場合があります
  • 税務署に相談し、対応方法を確認しましょう

再発行を依頼する際の伝え方(例): 「確定申告のために源泉徴収票が必要なのですが、再発行をお願いできますでしょうか」

早めに連絡すれば、確定申告の期限に間に合うように発行してもらえるはずです。
ギリギリになって慌てないよう、余裕を持って準備しましょう。

Q.退職後、無職の場合も確定申告は必要?
A.「必要」というより「した方がお得」です。
払いすぎた税金が還付される可能性が高いため、還付申告をおすすめします。

退職後に無職の状態が続いている場合、確定申告の「義務」があるわけではありません。
しかし、還付申告をすれば払いすぎた税金が戻ってくる可能性が。
そのため、申告することをおすすめします。

還付金が発生しやすい理由: 

会社員の所得税は、毎月の給与から「概算」で天引き(源泉徴収)されています。
この概算は「1年間同じ給与が続く」という前提で計算されています。
そのため、年の途中で退職すると税金を払いすぎている状態になることがほとんどです。

特に、年の前半で退職した人や、退職後に収入がない人は、還付金が大きくなる傾向があります。

還付申告の方法

  • 退職時に受け取った源泉徴収票を用意する
  • 国税庁「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成
  • e-Taxまたは書面で税務署に提出

還付申告は5年間有効なので、「去年退職したけど申告していなかった」という人も、今から申告すれば還付を受けられます。

Q.パート・アルバイトでも確定申告は必要?
A.年末調整を受けていない場合や、複数のバイトを掛け持ちしている場合は確定申告が必要です。

パート・アルバイトの人でも、以下のケースでは確定申告が必要、または確定申告をした方がお得です。

確定申告が必要なケース

ケース 詳細
年末調整を受けていない 勤務先で年末調整が行われなかった
複数のバイトを掛け持ち メイン以外の収入が年間20万円超
年収123万円超で所得税が引かれている 年末調整を受けていなければ還付の可能性あり

確定申告をした方がお得なケース:

ケース 詳細
年収123万円以下で所得税が引かれている 確定申告で全額還付される
年の途中でバイトを辞めた 払いすぎた所得税が還付される可能性が高い

年収123万円以下であれば、本来は所得税がかかりません。

それでも給与から所得税が天引きされている場合は、確定申告をすれば引かれた分が全額還付されます。

「少額だから」と諦めず、ぜひ確定申告で取り戻しましょう。

まとめ|自分で確定申告して正しく税金を精算しよう

この記事では、「年末調整 自分で確定申告」というテーマで、年末調整と確定申告の違いから、確定申告が必要な人、具体的なやり方、必要書類まで詳しく解説しました。

この記事のポイント
  • 年末調整は会社が行う手続きであり、個人で行うことはできない
  • 自分で税金の手続きをする場合は「確定申告」が正解
  • 確定申告が必要な7つのケース:
    1. 年の途中で退職し、年内に再就職していない
    2. 転職したが、前職の源泉徴収票が間に合わなかった
    3. 副業・ダブルワークで年間20万円超の所得がある
    4. 年収2,000万円を超えている
    5. 医療費控除・ふるさと納税など年末調整で受けられない控除がある
    6. 2か所以上から給与をもらっている
    7. 年末調整で申告し忘れた控除がある
  • 確定申告は「e-Tax」か「スマホ」が簡単でおすす

この記事が、あなたの確定申告のお役に立てば幸いです。

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