COLUMN
お役立ちコラム
2023.09.04
リードブレーン株式会社
テーマ:
事業再構築補助金第11回公募内容と最近の採択傾向
事業再構築補助金への申請を検討しており、「その採択率はどれくらいなのか」と気になったことはありませんか?今回は、事業再構築補助金
の過去の採択率の推移をまとめて紹介するとともに、第11回公募に向けての取り組みについて解説していきます。
第1回から第9回公募 採択率まとめ
第1回~第9回までの全体の採択率は35%〜50%程度で推移しています。第1回の採択率は、36.0%で3事業者のうち2事業者が落ちてしまうという比較的低い採択率となっていましたが、第2回以降の採択率は45%程度で安定的に推移しています。
そして、直近で結果が発表された第9回公募では45.5%の採択率となりました。第8回までは少しずつ採択率が上がり、過去最高の51.3%までになりましたが、少し下がった結果になりました。2事業者のうち1事業者が採択されるか否かという採択率となりました。第9回公募では、通常枠のほかに大規模賃金引上枠、回復・再生応援枠、最低賃金枠、グリーン成長枠、緊急対策枠といった特別枠が設けられ
ましたが、グリーン成長枠以外の特別枠では通常枠の採択率を上回りました。
第9回公募 各枠の採択率
各枠の採択率を振り返って・・・
コロナの影響や原油高等の経済変化の影響で売上を大きく減少させた事業者が申請することができる回復・再生応援枠や緊急対策枠は多くの事業者が応募し、回復・再生応援枠と緊急対策枠では共に採択率51.5%、そして最低賃金枠でも64.2%と、通常枠を上回る採択率となりました。
採択事例
事業再構築補助金の公式ホームページには公募ごとに応募数などを分析したデータが公表されており、業種ごとの応募件数と採用予定の構
成比が公表されています。第9回の採択率の高い業種は製造業、卸業・小売業、宿泊業・飲食サービス業でした。
■製造業
AI・デジタルを活用した省力・省人化による菓子OEM製造分野への事業転換
電気自動車の普及を見据えたEV充電搭載型カーポート 製造事業への新分野展開
■卸売業・小売業
フレッシュジュース&バウムクーヘン製造キッチンカーでSDGs促進と売上拡大
プロのクオリティをご家庭へ!水産卸売が高品質冷凍品をご家庭へ販売!
■宿泊業・飲食サービス業
アフターコロナで拡大が見込まれるインバウンドをターゲットにした本格炭火焼きテイクアウト事業
「食べる力」=「生きる力」を育む地産地消の飲食事業
第11回公募要領が発表になりました!
第11回公募要領↓
公募開始:令和5年8月10日
応募締切:令和5年10月6日 18:00
採択発表:令和5年12月下旬~1月上旬頃(予定)
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/
■お早めにお申込みを!
内容は、前回と比べ大きな変更点はございませんが、公募発表から応募締切日までが非常に短期間となっています。
■再チャレンジ可能
一部、事前着手制度が設けられており、過去に不採択となった事業者も再申請できる可能性がございます。
■不採択理由の活用が採択への近道
万が一第11回で不採択になったとしても第12回で「不採択理由」を活かし申請することができます。第13回の実施は、未定のため、今回の申請がチャンスです。
質の高い申請書類を準備することが採択の可能性を高める上で最も重要です。内容について第10回と大きな変更点はございませんが、公募発表から応募の締切まで非常に短期間となっております。申請をご検討されている方はお早めにお近くの認定支援機関へのご相談及び、申請の準備を進められることをおすめします!