COLUMN
お役立ちコラム
2018.12.21
リードブレーン株式会社
【コラム】理容店⑤ -課題と展望-
2 課題と展望
(1) 課題
当初純利益に影響を及ぼす要因として「客数の減少」が非常に大きいことがわかる(図表10参照)。その背景の一つとして、理容業のサービスが一般的に保守的でマンネリ化しており、最近における日本人の生活環境や身だしなみに対する習慣の変化に基づく顧客ニーズに、適正に対応できていないことがあげられる。
この現象を改善させる条件として、内装、設備、インテリア、化粧品等の向上のみではなく、接客態度やファッションセンス、あるいは営業の個性化などソフト面での質の向上を図る必要がある。それに加えて高い専門性(理容技術だけでなく化粧品に関する専門知識、毛髪、頭皮等に関するクリニック的知識等)を身につけ、きめ細やかな顧客サービスの徹底を図りながら、顧客の満足度を高めることが求められる。
図10 当期純利益動向にかかわる主な原因・総数
(2) 多様化する顧客ニーズへの対応例
最近では、多様化する顧客ニーズに対応すべくさまざまなメニューを追加し、顧客層の拡大を図っている理容店もある。男性客ばかりでなく女性客の獲得をねらい、おしゃれでリラックスできる店舗でエステ、レディースシェービング等のメニューを追加しているものや、小さな子供連れの顧客が気兼ねなく来店できるようにキッズルームを設けたり、店舗のバリアフリー化などで高齢化社会に向けた対応をとったりすることで顧客ニーズに応えている理容店などもある。
また、顧客管理やホームページによる宣伝・予約・毛髪・頭皮に関する情報提供など、ITを活用したきめ細やかな顧客対応サービスを充実させている理容店なども見受けられる。
今はITの活用は不可欠と言えるのではないでしょうか。
まずは自分のお店をたくさんの方に知っていただくことが何より大切なことだと思います。