COLUMN
お役立ちコラム
2018.11.09
リードブレーン株式会社
【コラム】焼肉店① -業種の定義と特徴-
今日からは、焼肉店の情報をまとめてお伝えしていきます。
まずは定義と特徴から。
焼肉店
1 業種の定義
その名のとおり、メニューの中心を焼肉としている飲食店と定義する。
2 業種の特色
(1) 業種の浴革・変遷
焼肉料理の歴史をたどれば、その起源は朝鮮王朝時代(14世紀末)に成立した「宮廷料理であるといわれている。豪華で形式を重んずる料理で、その魅力は時代を超えて今日に受け継がれ、現在の韓国における料理づくりや食習慣に影響を与えている。高級料理との印象が強い手の込んだ宮廷料理は高級店の流れとなり、家庭的な韓国料理をヒントにしたメニューや調理方法を用いたものが大衆店の流れとなっている。平成3年に牛肉の輸入が自由化されたことで安価な牛肉の調達が可能となり、新規チェーンの参入が相次ぎ焼肉市場は急成長した。近年の事業所数は18年をピークにやや減少している。
(2) 市場の特性・特徴
焼肉店は飲食店のなかでも素材提供型の業種で、商品は「肉」というメインがはっきりしており、素材のバラエティーもある程度限定されている。そのために、商品面で同業者との差別化が比較的むずかしいといわれている。平成13年にBSE(牛海綿状脳症)問題で焼肉業界全体が大打撃を受けたが、市場は回復している。
18年に発生した食品の産地偽造問題、23年に発生した原子力発電事故によるセシウム問題、同23年の富山県・福井県・横浜市の焼肉チェーン店で牛肉の生食による食中毒事件が発生するなど、焼肉店のイメージを低下させる出来事が発生した。今後は食の安全や品質の確保がいっそう重要となる。
明日は市場規模について見ていきます。