COLUMN

お役立ちコラム

2023.09.11

今月の代表あいさつ

テーマ:

今月のごあいさつ 【完了】と【終了】

 
お世話になっております。この度は、猛暑が続く中、お体のほうはいかがお過ごしでしょうか。どうぞ無理をせず、体調管理に十分ご留意いただき、熱中症などにも気を付けてください。
最近読んだ本の中で印象に残った書籍がありましたのでそのお話をしたいと思います。【降伏論 高森 勇旗著 日経BP社】の書籍の中で、【完了】と【終了】の違いについて述べられてました。本書によれば、時間など外部要因によって物事が終わることを「終了」といい、自らの意志によって区切りをつけることを「完了」というそうです。そして、未完了はあなたのエネルギーを確実に奪っていくので、完了させなければならない。そして、未完了を完了にさせる方法は以下の4つだということです。
 
(1)いま、やる
(2)いま、誰かに依頼する
(3)いま、実行する日を決める
(4)いま、やらないと決める
 
いかがでしょうか?これは経営の意思決定の現場に非常に重要な視点ではないかなと感じました。8月20日付の朝日新聞によれば、中小企業の倒産が、コロナ禍を上回るペースで増えており、新型コロナの感染症法上の分類が「5類」に移行した後も、業界によっては期待されたほど業績が戻っていないことが要因であるとのこと。手厚い公的支援は打ち切られ、物価高が追い打ちをかけはじめ、中小企業向けの実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済も本格化しており、5類に移行した5月の中小企業の倒産件数は704件(前年同月比34・3%増)、6月は770件(同41・2%増)。ゼロゼロ融資の返済開始がピークを迎えた7月は758件(同53・7%増)だったそうです。7月に倒産件数が最も多かった業種は、「サービス業他」で262件(同69・0%増)。全体の34・5%を占め、そのうち飲食業が71件(同73・1%増)と増加が目立っています。 5類移行後、インバウンド需要の盛り上がりなどを受け、サービス業のうち宿泊業などは、回復傾向にあるのですが、恩恵が行き届かない飲食業は厳しい状況が続いているとの分析でした。
そもそも、ゼロゼロ融資は、コロナ禍で苦しむ中小企業の資金繰りを支え、倒産を防ぐ効果があった一方、もともと稼ぐ力のない企業の「延命」につながった可能性も指摘されていました。コロナ関連の公的支援が薄くなっていくのに伴い、企業の実力そのものが試される局面に入ったといえるでしょう。
そのような中、上記の4つの視点で経営の意思決定をすることは重要だと感じたのです。やるべきことを明確にし、やらないことも明確にし、自分でやれるのかやれないのかを見極め、必ず実行して先延ばししない。それを自らの意思で決定する時期が来ている。ということです。
 

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