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2018.11.11

リードブレーン株式会社

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【コラム】焼肉店③ -業界の動向-

昨日からの続きです。今日は焼肉店の業界の動向についてです。

1 需給動向

 (1) 顧客ニーズの多様化

 安価な輸入牛肉の広まりや、大手チェーン店による多店舗展開や焼肉人気などにより、幅広い層の人たちが焼肉店を利用するようになり、顧客のニーズは多様化した。焼肉店への主たるニーズとしては、①法人の接待などの用途で高級な焼肉を振る舞いたい、②贅沢として上質な焼肉を食べたい、③低価格でたくさん食べたいといったものがある。どのニーズに対する顧客を取り込んでいくのかターゲットを明確にしたうえで、自店のコンセプトや差別化ポイントを顧客に訴求することが重要である。

 

 (2) 価格変動

 同様のストアコンセプトをとる店舗では、大きな価格変動はみられない。ただし、大手チェーン店の台頭をはじめ、焼肉を低価格で提供できるシステムを構築した店舗が増加傾向にあり、焼肉業界全体でみると商品価格は低下傾向にある。一方で、大規模な地域の干ばつなどのっ天候不順、畜産用飼料の高騰、為替の影響を受けて、輸入肉類の価格は変動している。輸入肉を主材料として使用する低価格なチェーン店では輸入価格に大きく影響を受ける。

 

 (3) 輸入量の変化

 肉の自給率は、昭和60年頃までは70%を超えていたが、その後の関税率引下げにより輸入量が急激に増加している。BSE問題の発生した平成13年と比較すると25年は牛肉の自給率は微増しているものの、長期的には減少傾向にある(図表3参照)。

 

 


次回は海外展開のまとめです。

 

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