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2018.11.02

リードブレーン株式会社

テーマ:

【コラム】居酒屋⑤ -環境の変化-

昨日の(1)店舗別動向/顧客動向からの続きです。

(2) 環境の変化

 居酒屋業界は前述のとおり可処分所得への感応度が高い業種であり、その市場規模は短期的には景気変動に応じて拡大縮小を繰り返しているが、中長期的には少子高齢化や顧客の居酒屋離れが進むなかで縮小傾向にあり、今後も大きな伸びは期待できない。業界内では新業態によりファミリー層の取込みを図る等の動きが活発で、業界としての転換期を迎えている。主な環境変化としては、次の点があげられる。

 

 ① 顧客ニーズ

  かつての「酔うための場」から「酒と料理を楽しむ場」として、居酒屋に対する顧客ニーズは変化している。バブル期のグルメブーム以降、顧客の満足する基準は高くなっており、低価格化を実現しつつ食卓の代替機能を高水準で提供すること、楽しく語られる雰囲気をもつことが要求されている。また、顧客の低アルコール・ノンアルコール志向も進んでいて、料理の重要性が高まっており、従来のサラリーマン・OL・学生を主とした客層から、ファミリー層をターゲットとした新業態の開発がなされており、居酒屋の「カジュアルレストラン」化が進んでいる。

 

 ② 業界の二極分化

  居酒屋にはそれほど特殊な知識・ノウハウ・経験は必要でなく、資金も比較的少なく参入できるため、他業種・他業態からの新規参入が多い。ビール会社・食品会社・カラオケ店等が競争力のあるメニューやサービスをもってチェーン展開してくるのに対して、既存大手企業もM&Aや新業態の開発を進めることで市場占有率を上げており、中小零細業者はマスマーケットからは締め出されニッチ(専門店)化が進んでいる。


企業メンバー同士が、お酒の席を通じてコミュニケーションを取る機会も減ってきているようです。

メニューが豊富で比較的お手頃価格の居酒屋は、子育て中のパパやママにとっては確かに使いやすいかもしれないですね。

居酒屋はお酒を飲む場所、という概念は、なくなってきているのかもしれません。

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