COLUMN

お役立ちコラム

2024.12.17

リードブレーン社会保険労務士法人

テーマ:

2024年12月から現行の保険証廃止!マイナ保険証開始!

 

11月までは、健康保険証または健康保険証の利用登録をしたマイナンバーカード(以下、マイナ保険証)のどちらでも医療機関や薬局を利用できましたが、12月よりマイナ保険証に一本化されます。

今回の記事では、マイナ保険証の概要やメリット、企業が押さえておくべきポイントについて解説します。

 

現行の健康保険証の廃止 

テキスト が含まれている画像

自動的に生成された説明

マイナ保険証とは

マイナンバーカードは、個人番号(マイナンバー)が記載された顔写真付のICカードです。本人確認のための身分証明書や個人番号を証明する書類として利用したり、さまざまな行政サービスを受けることができます。このマイナンバーカードを健康保険証として利用登録したものがマイナ保険証です。

マイナ保険証のメリット

 薬剤・診療情報の共有化ができる

本人の情報提供の同意により、 過去に処方された薬や診療情報、特定健診などの情報を医師や薬剤師にデータで共有することができます。データ共有により、 重複投薬や禁忌薬剤の投与のリスクを回避することができます。

限度適用認定証の省略ができる

限度額適用認定証がなくても、本人が同意すれば、限度額を超える医療費を立替えて支払う必要がありません。また、限度額適用認定証の申請手続も不要です。

医療費控除の確定申告が簡単

医療費の領収証を保管することなく、 マイナポータルで医療費通知情報を取得することができます。 マイナポータルをe-Taxと連携することでデータが自動入力され、 確定申告の医療費控除を簡単に申請することができます。

医療費を節約できる

現在の健康保険証よりも医療費を節約でき、自己負担額も低くなります。

このほか、企業の業務効率化、退職時の健康保険証回収が不要、高齢受給者証の持参が不要 などのメリットもあります。

マイナ保険証の準備および利用方法


STEP1.マイナンバーカードを申請

■申請方法

1 オンラインで申請する(パソコン・スマートフォンから)

2郵便で申請する

3まちなかの証明写真機から申請する

STEP2.マイナンバーカードを健康保険証として登録

■利用登録の方法

1 医療機関・薬局の受付 (カードリーダー)で行う

2 「マイナポータル」から行う

3 セブン銀行ATMから行う

STEP3. 医療機関・薬局でマイナンバーカードを用いて受付

■受付方法

1 顔認証つきカードリーダーにマイナンバーカードを置く

2 本人認証を行う(顔認証・暗証番号)

3各種情報提供の同意選択をする

 

様々な措置

1年間の経過措置

2024年12月2日から2025年12月1日までの1年間、経過措置として、現行の健康保険証が利用できます。ただし退職などで資格喪失となった場合、その時点で健康保険証は利用できなくなります。

「資格確認書」の提示で利用可能

「医療機関等のカードリーダーの故障」「マイナンバーカードを持っていない」「マイナンバーカードを健康保険証として利用登録していない」などの理由から、マイナ保険証を利用できないときがあります。「資格確認書」の提示で保険診療を受けることができます。(※マイナ保険証のメリットを受けることはできません。)

「資格情報のお知らせ」の提示で利用可能

「資格情報のお知らせ」は、マイナ保険証とセットで提示することにより、カードリーダーが利用できないときにも保険診療が可能となります。

【マイナ保険証、資格確認書、資格情報のお知らせの違い】

テーブル

自動的に生成された説明

現行の健康保険証の取り扱い

2024年12月2日以降も引き続き被保険者である従業員の、健康保険証の取扱いは以下のとおりです。また、企業が健康保険証を回収する必要はありません。

テーブル

自動的に生成された説明

ピックアップ