COLUMN

お役立ちコラム

2024.07.24

今月の代表あいさつ

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【今月のご挨拶】 社長の人格 ②

 皆様、今年の夏は例年にも増して暑さが厳しいですね。体調管理には十分にお気をつけください。さて、先月に引き続き、社長の人格についてお伝えしたいと思います。  

 経営者は会社を順調に成長する中で、仕事の優先順位や経営の方向性について、悩むシーンが増えてくると思います。マイケル・ガーバーの著書「E-Myth」では、【経営者には「起業家」「マネージャー」「職人」という3つの人格が存在する】と説明されています。「起業家」は変化を好む理想主義者です。未来に生き、新しいビジネスチャンスを追求します。一方で、「マネージャー」は管理が得意な現実主義者です。過去の成功体験を基に、安定した運営を目指します。そして、「職人」は手に職を持った個人主義者です。現在に集中し、専門分野で力を発揮します。そして、それぞれの人格がバランスを取ることで、企業は驚くべき成長を遂げることができるそうです。  

 では、どうすればこの3つの人格をバランスよく活用できるのでしょうか?ここで重要なのは、企業の成長段階に応じて、3つの人格の比重を変えることです。事業の幼年期では、職人の人格が主導権を握ることが多いです。目の前の仕事をこなし、顧客の信頼を築くことが最優先です。 しかし、事業が成長し青年期に入ると、管理能力が求められるようになります。 マネージャーとしての視点が重要です。 混乱を防ぎ、組織を効率的に運営するための仕組み作りが必要です。 そして、事業が成熟期に差し掛かると、起業家としての視点が再び求められます。 新しい市場の開拓や、未来のビジョンを描くことが企業の次なる成長の鍵となります。 経営者が内に秘めた3つの人格のバランスを取ることは、企業の成長に欠かせません。 それぞれの人格が最高の働きをすることで、全体として最高の結果を出すことができます。 ガーバーの「E-Myth」によると、経営者がつまずくポイントは主に2つあるそうです。 1つ目は、職人的な仕事に固執しすぎることです。 経営者が目の前の仕事に集中しすぎると、長期的なビジョンを見失いがちです。 その結果、企業の成長が停滞し、経営者自身も燃え尽き症候群に陥る可能性があります。 2つ目は、管理能力の不足です。事業が成長し、社員数が増えると、組織全体の調整が必要になります。管理能力が不足していると、組織内で混乱が生じ、業績に悪影響を及ぼすことがあります。

 いかがでしょうか?経営者自身が会社のステージ合わせてバランスを取り、事業の成長を目指してみてください。

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