COLUMN

お役立ちコラム

2024.12.02

今月の代表あいさつ

テーマ:

【今月のご挨拶】本気でむきあう

1. はじめに

 早いもので、2024年も終わりを迎えようとしています。日本は引き続き、少子高齢化や人口減少という大きな課題に直面しています。この変化が避けられない現実である以上、企業としてこの社会的変化にどう向き合い、成長機会を見出していくかが、今後の成功の鍵となります。 2025年のテーマは個人的に人口減少問題に【正々堂々と本気で向き合う!】と定義づけました。 106万の壁の撤廃に伴う、社会保険制度総加入問題、最低賃金1500円時代の到来など、一見企業経営にとってネガティブな話題しかないと見ることもできますが、もうこの問題から逃げても無駄なので、正々堂々と向き合ってポジティブな対策を考えるべき時期にきたと感じます。

 

2.人口減少社会に本気で向き合うための視点

 具体的には、人口減少は単に労働力不足や市場縮小という課題だけでなく、価値観や消費行動の変化も引き起こします。この現象をマイナス要因と捉えるだけでなく、次のような視点で対応することが求められます

①ターゲット市場の再定義 人口減少社会では、地域性や年齢層に特化した事業モデルが有効です。たとえば、シニア向け、外国人向け事業など、今後の拡大する数少ない階層に向けたサービス開発、人口維持地域、一定以上の若年人口割合地域などへの出店等の地域戦略など、ターゲットを明確にする必要があります。

②多様な人材活用の推進 国内の労働力だけでなく、海外人材の受け入れや、多様な働き方(リモートワーク、副業人材など)を積極的に活用することで、企業の競争力を高められます。

③テクノロジーの活用 人口減少によるマンパワーの制約を補うために、AIや自動化を活用した業務効率化は不可欠です。特に、顧客管理やマーケティング領域でのデータ活用が鍵を握ります。

 

3.今後の具体的な施策提案

 それをふまえ、今後の具体的な施策案としては、

①顧客分析システムの導入 これからのAI全盛の時代に必要な素材はデータです。とにかくデータの蓄積さえあれば、中小企業でもこれからはAIが戦略を組んでくれます。そういった意味でまずは、顧客データを集めるというアクションが必要かと思います。

②外国人材の活用と地域連携 外国人材を入れるか、入れないかという議論はもう終わりました。2025年からは外国人材の活用をどう考えるかのステージです。事業特性に応じて、海外人材の採用や地域住民との協働を進め、企業全体で価値を高める取り組みをしましょう。

③教育・研修プログラムの充実 リスキリングというワードが流行り始めています。社員向けの研修を強化し、人口減少や顧客成功を踏まえた具体的なスキルを習得できる機会を提供してください。

 

4.おわりに

 人口減少社会の中で企業が生き残るには、変化を前向きに捉え、柔軟に対応していく姿勢が必要です。また、顧客一人ひとりの成功に本気で向き合うことで、長期的な信頼と収益を確保することが可能です。来年も引き続き、貴社のパートナーとして成長をサポートさせていただきます。何卒よろしくお願いします。

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