給与計算代行おすすめ比較7選|料金相場・選び方・失敗しないポイントを徹底解説
2026.07.02
リードブレーン株式会社
テーマ:
給与計算代行おすすめ比較7選|料金相場・選び方・失敗しないポイントを徹底解説

「毎月の給与計算に追われて、本業がなかなか進まない…」
「担当者が急に辞めたら、来月の給与計算が止まってしまうかも」
毎月必ず発生する給与計算は、税率や社会保険料率の改定で年々複雑になっています。
少人数で経理や総務を兼任していると、正確に処理し続けるだけでも大きな負担です。
その悩みを解決する選択肢が「給与計算代行(給与計算アウトソーシング)」です。
給与計算代行のサービスは数が多く、料金体系も委託先のタイプもバラバラ。
「結局どこに頼めばいいのか分からない」という声をよく聞きます。
この記事では、料金相場・対応業務・委託先タイプを中立の立場で比較し、あなたの会社の規模と目的に合う1社が見つかるように整理しました。
- 料金の目安:従業員1人あたり月1,000円台〜が相場で、委託先タイプや従業員規模で変わります
- 任せられる業務:給与計算・賞与・年末調整・社保手続き・振込まで、完全委託も部分委託も可能です
- 選び方の軸:「対応業務の範囲 × 料金 × 委託先タイプ」の3点を基本に、セキュリティや料金の明瞭さも確認します
- 自社に合うサービス:目的・規模別におすすめ7社を中立比較。下の早見表で当たりをつけられます
給与計算代行とは?基本と需要が伸びる背景
そもそも給与計算代行とは何を指すのか?
全体像を押さえておきましょう。
給与計算代行とは、毎月の給与計算や社会保険料・税金の控除処理などを、外部の専門業者に委託する仕組みのことです。
基本を理解しておくと、後半の比較やサービス選びがぐっと分かりやすくなります。
アウトソーシングとの違い
「代行」と「アウトソーシング」はほぼ同じ意味で使われています。
そのため大きな違いはなく、本記事でも区別せず扱っています。
委託できる範囲は、月々の給与計算だけではありません。
賞与計算、年末調整、社会保険・労働保険の手続き、給与明細の発行、振込データの作成など、給与にまつわる業務をまとめて任せられます。
ポイントは、自社の手元に残していた「作業」と「専門知識のアップデート」を、まるごと外に出せる点です。
給与計算ソフトは「自分で使う道具」です。
しかし、代行は「作業そのものを引き受けてもらう」サービス、とイメージすると違いがつかめます。
中小企業で需要が伸びる理由(属人化・人手不足・法改正対応)
給与計算代行の需要が伸びている背景には、中小企業が抱える3つの構造的な課題があります。
第一に、人手不足と属人化です。
弥生が全国の従業員100名未満の中小企業を対象に調査を行いました。
それによると、給与計算ソフトの導入率は41.6%にとどまり、特に10人未満の企業では29.6%と低水準でした。
さらにソフトを導入していない企業の74.1%がExcelで、19.0%が手書きで給与計算を行っているという実態も明らかになっています。
同調査では計算ミスや漏れ・手間・属人化が、どの企業規模でも共通する課題として挙げられました。
担当者が1人に偏り、その人が辞めると業務が止まる、というリスクを多くの会社が抱えています。
第二に、法改正への対応負担です。
所得税や社会保険料率はほぼ毎年改定され、その都度、計算式の見直しやソフトの更新が必要になります。
本業のかたわらでこれを正確に追い続けるのは、限られた人員には重い作業です。
第三に、市場の広がりです。
矢野経済研究所の調査でも、アウトソーシングが中堅・中小企業へと裾野を広げているとされています。
- 経理・総務・労務を一人で兼任していて手が回らない
- 担当者の退職・休職で業務が止まるリスクを抱えている
- 毎年の法改正対応や年末調整の繁忙に疲弊している
- 経営者自身が給与計算をしており、本来の経営業務を圧迫している
「代行」と「給与計算ソフト(自社対応)」の違いと使い分け
「ソフトを入れれば十分では?」と迷う方も多いはずです。
両者は目的が異なるため、自社の状況で使い分けるのが正解です。
| 比較項目 | 給与計算ソフト(自社対応) | 給与計算代行(外注) |
|---|---|---|
| 主な作業者 | 自社の担当者 | 外部の専門業者 |
| コスト | 低め(月数千円〜) | やや高め(規模による) |
| 社内の手間・知識 | 社内に残る | ほぼ不要にできる |
| 向いている企業 | 自社で回せる/コスト最優先 | 人手不足/属人化を解消したい |
給与計算ソフトは、自社で入力・処理する前提の道具です。
コストは抑えられますが、作業時間と専門知識は社内に残ります。
クラウド給与ソフトを導入すると、従業員10〜20名規模の企業では月間16時間の業務を2時間へ約87%削減できるとされています。
Excelや紙で給与業務を行うよりもソフトで効率化は可能です。
一方の給与計算代行は、作業そのものを外に出せるのが強みです。
「人手はないが正確さは確保したい」「担当者の退職に備えたい」「とにかく丸投げして本業に集中したい」という会社には、代行が向いています。
ソフトで自社対応しつつ、繁忙期の年末調整だけ部分的に委託するといった併用も可能です。
給与計算代行の料金相場【規模別・委託先別・料金体系別】
給与計算代行の料金は「基本料金+従業員1人あたりの単価×人数」で決まるのが基本です。
従業員10名規模なら月15,000円前後から始められ、委託先のタイプやオプションの有無で金額は上下します。
ここでは料金の仕組みから規模別・タイプ別の目安、追加費用までを順に整理します。
料金体系(従量課金/月額固定/初期費用)の仕組み
給与計算代行の費用は、大きく3つの要素で構成されます。
- 基本料金:毎月固定でかかる土台の料金。相場はおおむね10,000〜25,000円です
- 従業員1人あたりの単価(従量課金):人数に応じて加算される料金。単価の相場は500〜1,500円です
- 初期費用:契約時の初期設定費用。基本料金の2ヶ月分程度を支払うのが一般的です
毎月の支払いは「基本料金」に「従業員1人あたりの単価×人数分」を上乗せした金額になります。
月額固定でまとめて請け負うサービスや、初期費用が無料のサービスもあります。
継続費用と初期費用の両方を見て比較することが大切です。
従業員規模別の費用目安
従業員数が増えるほど月額総額は上がりますが、1人あたりの単価は下がる傾向があります。
各社の公開料金・公表データをもとに整理した目安は次のとおりです。
| 従業員規模 | 月額総額の目安(基本料金+単価×人数) | 補足 |
|---|---|---|
| 〜10名 | 約15,000〜40,000円 | 小規模は1人単価が割高になりやすい |
| 30名 | 約25,000〜70,000円 | 中小で最も多い価格帯 |
| 50名 | 約35,000〜100,000円 | オプションで上下しやすい |
| 100名 | 約60,000〜120,000円 | 100名規模は1人あたり450円前後まで下がる |
※基本料金10,000〜25,000円・単価500〜1,500円を前提とした概算です。
従業員40人未満の中小企業向けは基本月額料金が6,000〜30,000円程度。
100名以上の大規模・複雑な体系では月額12万円〜数十万円が相場となります。
委託先タイプ別の相場
同じ給与計算代行でも、委託先のタイプによって料金体系と得意分野が変わります。
| 委託先タイプ | 料金の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 社労士事務所 | 月額数百〜1,000円程度/初期設定は基本料金の2ヶ月分が目安 | 労働保険の更新や社会保険手続きとセットで請け負うことも多い |
| 税理士事務所 | 従業員1名につき1,000〜2,000円程度 | 年末調整や税務関係まで対応する事務所もある |
| BPO・専門代行 | 規模により幅広く、高めになりやすい | 業務の多くを委託でき、人手や知識のない企業に向く |
| クラウド(SaaS)型 | ジョブカンは1名月額400円、RoboRoboペイロールは1名月額1,000円など安価 | ソフト主体で低コスト・スピード重視 |
労務手続きまで一括したいなら社労士。
年末調整や源泉所得税まで任せたいなら税理士。
大規模・複雑ならBPO、コスト最優先ならSaaS型、という選び分けが基本になります。
オプションでいくら上がる
基本料金に含まれるのは月々の給与計算までで、次の業務はオプション料金が加算されるのが一般的です。
- 賞与計算(賞与の支給月ごとに加算)
- 年末調整(年1回・従業員1人あたりで加算)
- 社会保険・労働保険の手続き
- 住民税の更新(特別徴収の税額変更)
- 給与明細の発行(Web明細・紙)
- 振込データの作成/振込代行
オプションを追加するかどうかで料金は大きく変化し、従業員数によっても変動します。
年末調整や賞与計算は繁忙期の負担が大きい業務なので、ここを任せられるかで実質的な「ラクさ」が変わります。
見積もりを取る際は、基本料金にどこまで含まれ、何がオプションなのかを必ず確認してください。
「1人あたり単価」での比較/内製コストとの損益分岐
サービスを正しく比較するコツは、月額総額を従業員数で割った「1人あたり単価」に揃えて見ることです。
基本料金の比率が大きいほど、小規模では1人単価が割高になり、人数が増えるほど割安になります。
表面の月額だけでなく単価ベースで並べると、自社規模での割安・割高が見えてきます。
外注すべきかどうかは、内製コストとの損益分岐で判断します。
考え方はシンプルで、「自社で給与計算をする場合の人件費(担当者の時給×毎月の作業時間)」と「代行費用」を比べます。
Excelや紙での給与業務に月16時間ほどかかっているケースは珍しくありません。
仮に担当者の時間単価を2,000円とすれば、それだけで月32,000円相当のコストがかかっている計算です。
加えて、内製には属人化のリスク・担当者退職時の引き継ぎコスト・計算ミスによる手戻りといった「見えないコスト」もあります。
これらを含めて比べると、代行費用が割高に見えても、トータルでは外注の方が安く済むケースは少なくありません。
給与計算代行おすすめ比較7選【目的・規模別】
目的・規模別におすすめの7社を中立の立場で比較します。
まず選び方の軸を5つに整理し、全7社の早見表を確認したうえで、各サービスの特徴を解説します。
サービスは大きく「BPO型(作業ごと外注)」と「SaaS・ソフト型(自社運用が前提)」に分かれるため、その違いも明記しました。
比較の前提:選定で見るべき5項目
サービスを比較するときは、次の5項目を必ずチェックしてください。
- 料金:基本料金+単価か月額固定か。初期費用やオプションも含めた「総額」で比べる
- 対応業務の範囲:月次給与だけか、賞与・年末調整・社保手続き・振込まで任せられるか
- 最低利用人数・対応規模:数名から使えるか、大企業向けで下限が高いか
- 対応エリア・体制:全国オンライン対応か。拠点分散やBCPなど運用の安定性
- サポート・セキュリティ:専任担当や社労士監修の有無、ISO27001やPマークなどの情報管理体制
これらを一覧にまとめたのが下の比較表です。
| サービス | タイプ | 料金の目安 | 対応規模 | 強み・特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ペイロール | BPO(自社SaaS+BPO) | 要問合せ(個別見積) | 大企業・大規模 | 257社114万人の実績/複雑な給与体系・大量処理に強い |
| ジョブカンBPO | BPO(システム+社労士) | 要問合せ | 中堅〜大企業 | 勤怠No.1連携+社労士監修/ISO27001取得 |
| RoboRoboペイロール | BPO(代行+ツール) | 1名 月1,000円〜 | 数名〜数万名 | 社労士1次チェック/最短1か月・継続率100% |
| CasterBiz | 経理BPO(オンライン) | 月225,000円〜 | 中小〜大企業の一部 | 経理ごと丸ごと外注/給与計算も対応 |
| アクタス | 社労士事務所型 | 要問合せ | 小規模〜大企業 | 社労士+税理士+ITが連携/労務・税務相談も一括 |
| マネーフォワード クラウド | SaaS+BPO | ソフト従量+BPOは要問合せ | 中小〜中堅 | クラウド給与+士業パートナー/自社ソフト連携が容易 |
| freee | SaaS+代行パートナー | ソフト従量+代行は別 | 中小・小規模 | 中小普及率が高い/会計まで一体運用 |
※料金は2026年6月時点の公開情報に基づく目安です。
多くのBPOは個別見積のため、正確な金額は各社の見積もりでご確認ください。
大企業・規模拡大向け(ヘルプデスク・システム連携)
従業員数が多く、給与体系も複雑な企業には、システムと専門スタッフを一体で提供する大手BPOが向いています。
■ ペイロール
ペイロールは大企業向け給与BPOの専業ベンダーです。
1989年設立で、創業以来おもに大手企業を対象に給与計算BPOを提供しています。
257社114万人(2026年3月時点)の給与計算業務を受託しています。
独自開発のクラウド人事給与ソフトと給与計算BPOを統合した「HR BPaaS」を使用。
複雑な給与計算ロジックに対応しつつ業務の標準化を進められるのが強みです。
国内4拠点に分散したオペレーションセンターとBCP対応があります。
契約社員数に応じて1人あたり単価が下がる価格設定も特徴です。
給与体系が複雑な大企業や、属人化・ブラックボックス化を根本から解消したい企業に向いています。
■ ジョブカンBPO
ジョブカンBPOは勤怠管理システムとの連携に強いワンストップ型のBPOです。
No.1クラウド給与計算システム「ジョブカン給与計算」と社会保険労務士が連携。
勤怠データの確認から給与計算、明細のWeb発行、年末調整まで包括的に支援します。
給与・賞与計算だけでなく、年末調整・就業管理・住民税・社会保険・入退社手続きなどバックオフィス全体をカバー可能。
必要な一部業務のみの導入にも対応しています。
自動化すべき工程と専門家の判断が必要な工程を分担し、無駄を削いだ価格設定です。
ISO 27001およびISO 27017も取得済みです。
勤怠から給与まで一気通貫で効率化したい中堅〜大企業に向いています。
中小企業向け(周辺業務まで丸ごと・初めての外注向け)
初めて外注する中小企業には、低コストで始められるサービスや、経理ごと任せられるオンライン代行が向いています。
■ RoboRoboペイロール
RoboRoboペイロールはコストパフォーマンスに優れた、初めての外注に向くサービスです。
給与計算代行に「給与計算・給与明細発行・人事情報管理」の3つのツールがワンセットになっています。
社労士の専門的なサポートを受けながら最短1か月で導入できます。
料金は従業員1名あたり月1,000円台からと手軽。
既存の勤怠管理システムを管理画面に反映して継続利用できます。
導入企業はシリーズ全体で5,000社以上、サービス利用継続率は99.2%、数名から数万名規模の企業で利用されています。
社労士による1次チェックで正確性を確保しつつ、コストを抑えたい中小企業に最適です。
■ CasterBiz
CasterBizは給与計算だけでなく、経理ごとオンラインで任せたい企業向けのサービスです。
経理アウトソーシング「CASTER BIZ accounting」では、帳簿作成・決算・税務申告・経費精算・請求書発行に加え、給与計算にも対応。
実務経験5年以上・採用率1%を突破したスタッフが専門チームで対応します。
そのため、属人化や退職リスクの防止にも役立ちます。
月額225,000円から利用でき、ISO/IEC27001やPマークも取得済みです。
給与計算単体を安く頼みたいならRoboRobo、経理・バックオフィスごと丸ごと任せたいならCasterBiz、という使い分けがおすすめです。
労務相談もしたい企業向け(社労士事務所型)
社会保険手続きや労務・税務の相談までまとめて任せたい場合は、社労士事務所が母体のサービスが向いています。
■ アクタス
アクタスは専門家の連携体制で「業務品質」を重視したい企業に向くサービスです。
社会保険労務士法人・システムコンサルティング会社・税理士法人からなるアクタスグループ。
グループ全体で250名超のプロフェッショナルが活躍ています。
給与計算アウトソーシングと社会保険手続きの委託・代行にグループのノウハウが結集しています。
アクタスが用意したワークフローシステムでデータの入力・申請・承認までクラウド上で完結可能。
導入時はグループのITコンサルタントが併走します。
利用中のスマートHRなどとの連携や刷新、新規導入にも対応します。
同じフロアに税理士が在籍しているため、給与計算で頻繁に発生する税務上の取扱いをいつでも相談できるのも強みです。
労務手続きや税務相談まで一括で任せたい企業に向いています(従業員1〜20人の小規模企業は要問合せ)。
コスト重視・効率化向け(SaaS/クラウド型)
ソフトを活用してコストを抑えつつ効率化したい場合は、クラウド給与ソフトと代行を組み合わせられるサービスが向いています。
■ マネーフォワード
クラウド マネーフォワード クラウドは、自社ソフトと代行を柔軟に組み合わせられるのが特徴です。
「マネーフォワード クラウド給与」は給与計算を3ステップで完了。
勤怠連携・Web明細・社会保険や所得税への対応・銀行振込のワンクリック化に対応するクラウド給与ソフトです。
代行が必要な場合は、「クラウドBPOサービス」があります。
従業員50名の小規模から3,000名の大規模まで外部委託に対応しています。
給与計算代行だけでなく勤怠・人事管理、クラウド導入サポートから設定代行までトータルで支援。
BPO企業や士業事務所との公認パートナー制度もあるのが強みです。
すでにマネーフォワードを使っている企業や、自社ソフトと連携しながら段階的に外注したい中小〜中堅企業に向いています。
■ freee
freeeは中小・小規模企業に強く、会計まで一体で運用したい企業向けです。
「freee人事労務」は年払いで月額2,000円(税込2,200円)から(※月払いの場合は月額2,600円、全プラン5名から利用可能)。
初期費用不要で導入できます。
勤怠・給与計算・社会保険手続き・年末調整までワンストップで管理できるクラウド人事労務ソフトです。
専任担当を置けない中小・小規模事業者に向いています。
代行が必要な場合は、「freee人事労務アウトソース」が利用可能。
給与・賞与の計算、年末調整、入退社手続き、身上変更などをfreeeが代行してくれます。
アウトソースした情報がソフト上に蓄積されます。
そのため、企業の成長フェーズに合わせて外注と内製をスムーズに切り替えられるのも利点です。
会社設立初年度や小規模で、コストを抑えつつ会計まで一体運用したい企業に向いています。
失敗しない給与計算代行の選び方7つのポイント
給与計算代行は、料金の安さだけで選ぶと「必要な業務に対応していない」「追加費用で割高になった」という失敗につながります。
次の7つのポイントを確認して選びましょう。
- 対応業務の範囲が自社のニーズと合っているか
- 料金体系が明瞭か(追加費用の確認)
- セキュリティ体制(Pマーク・ISMS)
- 法改正への対応・正確性のチェック体制
- 自社の勤怠・給与システムと連携できるか
- サポート体制・問い合わせ対応のスピード
- 計算根拠の「見える化」に対応しているか
1. 対応業務の範囲が自社のニーズと合っているか
サービスを提供する会社によって対応できる業務が異なります。
自社が委託したい業務を依頼できるかを必ず確認してください。
月次給与だけか、賞与・年末調整・社保手続き・振込まで任せられるかを見極めましょう。
2. 料金体系が明瞭か(追加費用の確認)
基本料金に何が含まれ、年末調整・賞与計算・社会保険手続きなどがオプションかを確認します 。
見積もり時に「オプションを含めた総額」を出してもらうことが大切です。
3. セキュリティ体制(Pマーク・ISMS)
給与計算では、年収・振込口座・マイナンバーなどの個人情報を預けます。
Pマークやプライバシーマーク、ISO27001(ISMS)といった認証の有無を確認しましょう。
4. 法改正への対応・正確性のチェック体制
税率や保険料率の改定に自動対応できるか確認しましょう。
また、社労士監修やダブルチェック・1次チェックなど、正確性を担保する仕組みがあるかを確認します。
5. 自社の勤怠・給与システムと連携できるか
freeeやマネーフォワードなど既存システムとの連携可否を確認します。
API・CSV連携に対応していれば、データ転記の手間とミスを減らせます。
6. サポート体制・問い合わせ対応のスピード
専任担当が付くか、質問への対応が速いか、担当者の急な退職など緊急時に動いてくれるかを確認します。
7. 計算根拠の「見える化」に対応しているか
外注によって給与計算に対応できる従業員が社内からいなくなり、業務がブラックボックス化するリスクがあります。
計算根拠のレポート提出や、クラウド上で計算履歴を確認できる仕組みがあると安心です。
給与計算代行のメリット・デメリットと対策
給与計算代行には、コスト削減にとどまらない効果がある一方、注意すべき点もあります。
ここではメリットを整理したうえで、よく挙げられる3つのデメリットを「対策」とセットで解説します。
メリット(コア業務集中・属人化解消・法改正対応・ミス防止・固定費の変動費化)
給与計算代行を導入するメリットは5つです。
- コア業務への集中:給与計算というノンコア業務を手放し、担当者を売上に直結する本来の業務に振り向けられます
- 属人化・ブラックボックス化の解消:担当者1人への依存を解消でき、急な退職・休職でも業務が止まりません
- 法改正への自動対応とミス防止:税率や保険料率の改定にプロが対応し、計算ミスや法令違反のリスクを減らせます
- 固定費の変動費化:専任担当者の採用・教育コストを抑え、人件費を業務量に応じた変動費に置き換えられます
- 給与情報の秘匿:社長や役員の報酬額が社内に漏れるリスクを避けられ、社内の信頼関係を保てます
デメリットと対策①社内にノウハウが蓄積されない
外注を続けると、給与計算に対応できる人材が社内からいなくなります。。
そのため、業務がブラックボックス化するおそれがあります。
対策として、計算根拠が明示されたレポートの定期提出を求めることが有効です。
また、クラウド上で計算履歴をいつでも確認できるサービスを選ぶといった「見える化」も効果的です。
将来の内製化に備えて、委託する業務範囲を一部に絞り、社内に最低限のノウハウを残す方法もあります。
デメリットと対策② 個人情報の漏洩リスク
給与計算では、従業員の年収・振込口座・マイナンバーなど、重要な個人情報を外部に預けることになります。
対策は、Pマークやプライバシーマーク、ISO27001(ISMS)などの認証を取得している業者を選ぶことです。
あわせて、契約書で情報の取り扱い・秘密保持・再委託の条件を明確に取り決めておくと、リスクを最小限に抑えられます。
デメリットと対策③ 対応範囲に限りがある
勤怠管理や従業員情報の更新など、給与計算代行に含まれない業務は自社に残ります。
対策は、契約前に「どこまで委託し、何を自社で行うか」の役割分担を明確に合意しておくことです。
完全委託と部分委託のどちらが自社に合うかを見極め、線引きを明文化しておくと、後の認識のズレを防げます。
よくある質問(FAQ)
最後に、給与計算代行を検討する際によくある疑問にお答えします。
多くのサービスが業種・業態・企業規模に柔軟に対応しているため、従業員数名の小規模企業や個人事業主でも利用できます。
とくにクラウド型ソフト(freeeやマネーフォワードなど)は月数千円から始められ、専任担当を置けない小規模事業者に向いています。
ただし大企業向けのBPOは最低人数の下限がある場合があります。
小規模なら中小企業向けのサービスを選びましょう。
マネーフォワードやfreeeは、自社のクラウド給与ソフトに代行サービスを組み合わせられます。
また、新たに給与システムを導入する必要がなく、既存の環境を活かせるサービスも多くあります。導入前に、自社の勤怠・給与システムとの連携可否(API・CSV連携)を確認しておくと安心です。
給与計算代行では、年末調整代行・住民税更新代行・振込や納税の代行を給与計算とあわせて依頼可能です。
これらを単体で頼むこともできます。
年末調整やマイナンバー管理などを請け負う「スポット事務サービス」を用意している会社もあります。
繁忙期だけ部分的に外注するという使い方もできます。
クラウドサービスを活用して全国に対応している代行会社もあります。
東京・大阪はもちろん、地方の企業でも依頼できます。
地域に根ざした社労士事務所に頼みたい場合は、大阪・東京など各地の事務所も選べます。対面サポートを重視するなら、拠点が近い業者を選ぶとよいでしょう。
早いものでは最短1週間〜1か月程度で運用を始められます。
担当者の急な退職・産休で「来月の給与計算が回らない」といった緊急時にも対応しやすくなっています。
年末調整や賞与支払いなど、繁忙期だけのスポット対応が可能な会社も多く、まずは単発・短期で試すこともできます。
引き継ぎ資料が不十分でも、ヒアリングで支給ルールを整理してくれるサービスを選ぶとスムーズです。
まとめ|自社に合う給与計算代行の選び方
給与計算代行は、毎月の負担を減らしながら、属人化・担当者の退職リスク・法改正対応といった課題を一度に解決できる手段です。
最後に、選び方の要点を整理します。
- 規模で選ぶ:小規模〜中小はコスパ型(RoboRoboペイロール)やクラウド型(freee・マネーフォワード)、大企業はBPO型(ペイロール・ジョブカンBPO)
- 目的で選ぶ:労務相談も任せたいなら社労士事務所型(アクタス)、年末調整など税務も任せたいなら税理士、経理ごと丸投げしたいならCasterBiz
- 予算で選ぶ:1人あたり単価にオプション(年末調整・賞与・社保手続き)を加えた「総額」で比較する
- 緊急度で選ぶ:急ぎなら最短対応・スポット委託が可能なサービスを選ぶ
迷ったら気になる数社の資料を無料でまとめて取り寄せ、料金・対応範囲・最低人数を並べて比較するのが、失敗しない近道です。
自社に合う委託先は規模×目的×予算で判断しましょう。
労務相談や社会保険手続きまで任せたいなら社労士型がおすすめ。
年末調整など税務まで依頼したいなら税理士型、大規模・複雑な業務にはBPO型。
コスト重視ならクラウド(SaaS)型が目安です。
自社に合う1社を見つけて、給与計算の負担から解放されましょう。