【コラム】理容店⑨ -取引推進上のポイント(前編)-

1.既取引先の取引深耕

 既存設備の耐用年数などから常に更新時期を意識して、資金需要の掘起しをしていく必要がある。また、事業資金金融資以外に経営改善等のアドバイスといった付加価値を提供することも取引深耕には重要となってくる。昨今は大企業を中心に景気回復の兆しもみえるが、個人経営が多い理容業を取り巻く環境は、厳しい状況が続いているといえる。

 このような現状の打開策としては、多様化する顧客ニーズに適応することが必要であり、設備や内装等の質の向上のみならず、接遇の向上や専門知識の習慣などにより、よりきめ細かな顧客サービスを図り、顧客の満足度を高めることが大切である。

2 新規取引先開拓

 (1) 新規開業先

 理容業の新規開業先に対する融資相談、審査を行う場合、主なポイントは以下のとおりである。

 ① 経験年数

 理容業は需要が土曜、日曜等休日に集中し、平日のアイドルタイムとの差は大きい。したがって、技術や経験が備わっていないと、顧客1人当りにかかる理容時間の効率が悪くなり、待合客が逃げていく可能性がある。

 ② 立地条件

 ビジネス街や住宅地など需要が見込める場所や、競合他社の存在の確認が必要である。理容業は商圏が狭隘であるため、近くに複数の競合が存在すれば成業の可否に大きく影響する。

 ③ 資金計画

 有利子借入依存の計画となっていないか。また、収支計画と返済計画とのバランスはとれているか。開業後、軌道に乗るまでの余裕運転資金は計画に織り込まれているか。

 ④ 収支計画

 店舗面積や理容椅子台数からみて、売上予測は過大でないか。かつ、開業当初から従業員を雇うなど固定費が過大でないか。

 


待ち時間が長いと、足が遠くなってしまう気がします。

確かな技術力で素早く施術できれば、顧客の満足度も高くなりますね。