【コラム】美容院⑥ -課題と展望-

今日は美容院の課題と展望についてです。

3 課題と展望

 (1) ターゲットの拡充

 美容院の主要顧客は女性であったが、近年では20~30代を中心に男性の利用も多くなっている。そのため、男性が利用しやすいような店舗づくりをしたり、頭皮のクレンジングといったサービスを提供したりする美容院も出てきた。また、乳児を中心とした子供向けに力を入れる動きもみられる。足こぎ車をあしらった美容椅子にしたり、テレビモニターを設置しDVDを視聴できたりするなど、小さな子供を積極的に受け入れるところもある。

 (2) 副業部門等の拡充

 従来、美容院の副業といえば、化粧品の販売や冠婚葬祭の着付けといった業務に限られていたが、近年、エステティック部門やネイルサロン部門を新設するなど、幅が広がってきている。特にエステティック部門は急速に普及が進んでおり、今後は美容院を利用する際に、ヘアだけでなくトータルファッションとしてのサービスを求める消費者の増加が考えられる。これに応えるため、美容院においては、従来のエステティックに代表される副業部門を拡充するケースが増加することが予想される。

 (3) IT活用の動き

 美容院は正業的な営業形態が中心であり、ITを積極的に活用した動きは、他の業種に比べ少ないと考えられる。ITの活用例として主なものをみると、顧客カルテのかわりにパソコンで顧客管理をしたり、DMを発送したりしている。情報発信のため、ホームページ開設をするだけでなく、FacebookやTwitterなどのSNSを活用している企業もある。

 (4) 課題と展望

 今後の経営方針について、全体の44.6%が「接客サービスの充実」と答えている。以下、「広告・宣伝等の強化(22.6%)」「施設・設備の改装(10.4%)」「価格の見直し(10.3%)」と続く(図表5参照)。需要の減少と過当競争であるという現状のなかで、接客サービスや内装など顧客ニーズにあわせたサービスを展開することがますます重要となってくる。立地条件などにあった店舗や機材など設備面の質の向上だけでなく、ファッションの流行を的確にキャッチし、エステティック部門やネイルサロン部門などを含めた美容全般における知識の質を向上させ、きめ細かく顧客サービスを実施することで、顧客を満足させることが重要である。

 

図5 今後の経営方針別施設数の割合


男性や子供が利用しやすい店舗が多くなってきているように感じます。

美容=女性のもの という概念はなくなりつつありますね。